USM S9スペレ62ダブル 最高1839 当意即妙カプ・トリオ
こんにちは、ウーパです。USMシーズン9ではスペシャルレート「62ダブル」をやっていました。
タイトル通り、瞬間最高レート1839を達成しましたので記念に構築記事を書きました。少し長いですが良かったら読んで下さい。ちなみに最終レートは1753しかないので言わないでおきます。
当記事の大部分は最終日前日の夜にマッチングを待ちながら書きました。レートをやりながらでも他の作業ができるのは便利でもあり悲しくもありました。
また、構築名は「漢字四文字+コンセプト」の並びを採用しました。格好いい言葉を意識して使うと痛く見えることが分かりました。
では構築詳細に移ります。以下常体。
〜構築経緯〜
62ダブルにおいて特定の2匹の選出が必要なギミック(天候やフィールドかるわざ、輪唱、滅び等)は強力だが選出パターンが少なくなるため、いわゆる選出じゃんけんになりやすい。そこで、自分はギミックを採用せず相手パーティに合わせて柔軟に選出できるスタンパを作ろうと考えた。
相手のギミックを阻止するためには[ねこだまし]が必要不可欠なので、ダブルバトル最強ポケモンであるガオガエンを採用。
[ねこだまし]を通すにはサイコフィールドを下から張り替える必要があるため、カプ・ブルルorカプ・レヒレが必要。自身が使い慣れていたことや、環境序盤〜中盤に刺さっていた(→その時期に作られたQRパにも強い)カプ・ブルルを採用。
有名な並びであるテテフ+アギルダーや[りんしょう]コンボに抵抗する駒としてはがねタイプが必要。中盤からテテフ+アギルダーの型が多様化したため、それらに圧倒的に強く出られて耐性・数値が優秀なギルガルドを採用。
ほのおタイプが重いので、それらを上から倒せて広範囲に弱点を突けるゲッコウガをアタッカーとして採用。
ここまででパーティに速さが足りないので、相手のスカーフ持ちや半端なS2倍特性の上から行動できるカプ・コケコ@スカーフを採用。
6匹目はしっくりくるポケモンがなかなか見つからず、いろいろなポケモンを試していた(ランドロスに強く、一定以上の耐久を持つことが条件であった)。 しばらくミロカロスを使っていたが、選出した際に置物になりがちだったので解雇。最終盤に、自分がいつも勝てない相手のほとんどに刺さっていたカプ・テテフを急遽採用。結果的に3カプとなった。
最後に独自の配置学に則り並び替えて完成。
なかなか綺麗だと思います(自画自賛)
〜個別解説〜
カプ・ブルル @フィラのみ
いじっぱり グラスメイカー
実数値:177-174-136-×-116-118
努力値:H252 A68 B4 D4 S180
まもる / ウッドハンマー / みがわり / やどりぎのタネ
HB:A特化カミツルギのスマートホーン確定耐え
S:準速ペリッパー抜き
A:余り
D:端数
HSベースのカプ・ブルル。このルールでは基本的にカプ・ブルルはフィールドを取られないので、常時フィールドの恩恵を受けることができる。相手の雨の並びに対しても選出できるよう準速ペリッパー抜きとした。相性不利な相手でも、自身より遅ければ[やどりぎのタネ]を用いることで強引に突破できる。ガオガエンと並べて選出することが多く、[ねこだまし]+[みがわり]の動きも強力であった。中盤以降はどこからでも毒技が飛んでくる環境になったため選出しづらくなった。努力値配分は悪くないが、持ち物と技構成はもう少し考えた方が良いと感じた。
いじっぱり いかく
実数値:195-176-110-×-110-95
努力値:H196 A196 S116
フレアドライブ / はたきおとす / けたぐり / ねこだまし
HD:C特化カプ・テテフ@こだわりメガネの[きあいだま]高乱数耐え(15/16)
A:H252 B4 カプ・ブルルを[フレアドライブ]で高乱数1発(15/16)
S:大抵のHAベースガオガエンの上を取れる数値
いかく+ねこだましに加えて優秀な数値と耐性を持つダブルバトル最強ポケモン。ガオガエンミラーの際にできる限り上を取りたいため、乱数の上を切ってHとAを少し削りSに回した。その結果ミラーでS負けしたことはほぼ無かったのでこの調整は正解であった。格闘技は一時期ドレインパンチを採用していたが、カビゴンやヒードランを重く見てけたぐりに変更した。使っていて一番信用できたポケモンであり、選出率は6割ほどあった。
カプ・テテフ @こだわりメガネ
ひかえめ サイコメイカー
実数値:175-×-96-198-136-119
努力値:H236 C236 B4 D4 S28
サイコキネシス / ムーンフォース / めざめるパワー(地面) / サイコショック
C:11n
S:自パーティのカプ・ブルルのS+1
H:余り(16n-1)
B,D:端数
最終盤に急遽採用したためS以外調整意図が無く、技構成もあまり考えずに決めた。選出した試合では活躍したので採用自体は間違いではないが、他にもっと良いポケモンがいると思う。事前考察をせずに採用したので特に書けることがない。カプ・テテフは可愛い上に強いので自身の好きなポケモンランキングでも結構上位である。
なまいき バトルスイッチ
実数値【盾】:167-71-175-81-205-58
実数値【剣】:167-171-75-181-95-58
努力値:H252 A4 B36 C84 D132
※S個体値0
キングシールド / シャドーボール / もろはのずつき / アイアンヘッド
HD:C無補正化身ランドロス@いのちのたまの[だいちのちから]確定耐え
A:端数(1↑もろはのずつきでH244B4ガオガエン確定1)
B:余り
S:最遅 (最遅ヤヤコマ−2)
物理技はガオガエンのいかくと[キングシールド]で何とかなると思ったので、上位に多いであろうと予想したちからずく化身ランドロスの攻撃を耐えるところまでHDを伸ばした。かなり厚く耐久に割いたので、じゃくてんほけんも発動しやすく役割対象への火力不足を感じることはなかった。無振りカプ・テテフを確定で倒したいため、はがね技は[アイアンヘッド]を採用。パーティでボルトロスが重かったので[もろはのずつき]を入れたが打つ機会はほぼ無かった。Sはミラーの際に下を取りたかったので最遅にした。化身ランドロスを想定通りに倒すことができ、とても楽しかった^。^
カプ・コケコ @こだわりスカーフ
むじゃき エレキメイカー
実数値:146-167-105-115-85-200
努力値:H4 AS252
ワイルドボルト / ブレイブバード / めざめるパワー(炎) / フリーフォール
AS:極振り
H:反動ダメージ意識で4振り
とても速い(小並)。ゲッコウガ・カミツルギ・ウツロイド・ルンパッパ・準速ドレディア等を上からワンパンできる点が強かった。中盤以降カミツルギが急増したので地雷として[めざめるパワー(炎)]を採用した。また、[このゆびとまれ]や[いかりのこな]等に対するメタとして[フリーフォール]を入れた。いかくが入ってしまったり、低威力技でこだわると置物と化すので安易に選出してはいけない。相手のスカーフ持ちであろうポケモンを更に上から狩るのは爽快感があった。性格は多分ようきの方が望ましい。
ゲッコウガ @いのちのたま
せっかち へんげんじざい
実数値:147-128-78-153-91-180
努力値:A100 C236 S172
まもる / ハイドロカノン / れいとうビーム / ダストシュート
A:余り
C:[ハイドロカノン]でH244D12ガオガエン@とつげきチョッキを確定1発
S:最速化身ボルトロス+1
高いSからタイプ一致で広範囲に高火力を押し付けられる便利ポケモン。特性により弱点をつけば相手が耐久振りでも大抵ワンパンできる点が偉い。特殊技を受ける機会の方が多く感じたのでBに下降補正をかけた。相手のスカーフ持ちを非常に呼ぶため、[まもる]でタイプを変えて弱点を透かすorガオガエンの[ねこだまし]と集中してスカーフ持ちを倒すといったプレイングが必要。相手2匹のどちらがスカーフ持ちかクイズを間違えるとそのまま試合が終わってしまう。
〜選出〜
コンセプト通りに相手のパーティに合わせて柔軟に2匹を選出するのが基本。
その中でもよく出すor強力な並びをいくつか紹介。
ブルル+ガエン
ガオガエンでカプ・ブルルの苦手な相手を止めながら数的有利を作り、やどりぎで詰めていく動きが強力であった。有名なQRパのほとんどは、これもしくは下のガエン+ゲッコで破壊できる。
ガエン+ゲッコ
ガオガエンで1匹止めながらゲッコウガを通していく並び。相手のスカーフ持ちのケアが上手くできれば非常に強い。選出率が最も高かった(多分)。
コケコ+ゲッコ
速い(確信)。ゲッコウガを倒しにくるスカーフ持ちをカプ・コケコが更に上から倒すor持ち上げることでゲッコウガを通していく。耐久に難があるがこの2匹を通せたときは気持ちが良い。
他にも様々な選出をしたが上の3通りが特に多かった。
〜パーティ全体〜
重いポケモン・並び
草食マリルリ滅び
かくとうタイプ全般
[ねこだまし]で止められないトリル
等々
できる限り対応範囲を広げたが、上記が重くなってしまった。また、使用率の高いor 対策必須のポケモンに焦点を当てていたため、いわゆる中堅ポケモンや初見殺しのような並びに対して後手を取りがちであった。
今期スペレでは様々なコンセプトのパーティが使われていたが、スタンに寄せたパーティとしては完成度の高いものが作れたと思っている。
〜感想〜
軽い気持ちで初めてスペレをやってみたが、今回の62ダブルは非常に面白いルールでありハマってしまった。特に序盤〜中盤に環境がどんどん開拓されて行く過程が楽しかった。終盤はリターンが小さいリスキーダイス(HUNTER×HUNTER)的なものを振っているような感じで緊張感があり面白かった。(大嘘)
レート1850を目指していたため届かなかったのは残念だが、ある程度納得のいくパーティが組めたことは満足している。
また面白そうなルールのスペレが出たら参加したい。
今期スペレについて書きたいことは他にもたくさんありますが、今回の記事はここら辺で終わりにしたいと思います。
ここまで読んで下さってありがとうございました。シーズン10も楽しみましょう!